【感想】名探偵コナン エピソードONE 小さくなった名探偵【後編】
この記事はエピワン感想の後編です。
良ければ前編も読んでくれると嬉しいです!
~おしながき~
工藤新一の話が引くほど長いので、うざい人はそっと読み飛ばしてネ!
工藤新一という男 ~一途に恋する名探偵~
さて。やってまいりました。
本来ならば、ここから身体を小さくされた工藤新一から江戸川コナン誕生のところをお話するべきなんでしょうが、ちょっとだけ時間をください()
私は工藤新一が大好きだというのは、ここまで読んだ方ならまあ察してくれるかと思いますが(笑)工藤新一が好きです。(大事なことなので何度でも言います。)
このエピワンをみてテンションがぶちあがっているのも、私の大好きな工藤新一がこれでもかというぐらいぎゅぎゅっと詰まっているからなのです。
探偵としての工藤新一
冒頭では、小さくされる前の彼が描かれています。
彼はよく「江戸川コナンになって成長した。」と言われます。
これはまあわかります。というか、江戸川コナンでさえ、まだ未完成な名探偵だと思います。なんですが、なんですけど!
「昔の新一は探偵を遊び感覚でやってた」だの「自信過剰で浮かれてた」だのまーいろいろ言われがちなんですけどね。
なんというか、工藤新一をなめんな、と言いたい。
…いやぶっちゃけ自信過剰なのも、ファンレターもらってへらへらしてんのもありますけど(笑)なんなら、自信からくるであろう無鉄砲さがあったからこそ身体を小さくされたんだろうこいつは、ってのもありますけど!(笑)
探偵をなめてたとか、ゲーム感覚でやってたということだけは聞き捨てなりません。
…というか、彼は「みんなのための正義のスーパーヒーロー」って感じじゃない印象を受けるんですよね。
彼は困っている人を助けたくて探偵をしているのではなく、自分の知的好奇心を満たすために探偵をしている、という感じがするのです。
ただ、やたら人の命には敏感で、大切な人はもちろんですが、犯罪を犯している者であろうが絶対死なせない、という確固たる信念があります。
んで、これに関してちょっと思うことがあるのですが。
「ピアノソナタ月光殺人事件」という有名な事件があるのですが、この事件で彼は変わった、なんて言われたりしません?この事件後に、「名家連続変死事件」にて服部平次に彼の意思が受け継がれ、「浪花の連続殺人事件」につながっていくという神展開が待っています。それはエピワンのエンディングでもしっかり描きなおされ、スタッフさんのガチさを感じたのですが。
……いやでも待ってね?
月光の事件で犯人を助けだすことができなかったとはいえ、彼は最後まで助けようとしていました。…というか、そもそも彼はあの事件があったから、命は捨てさせない、殺させない、ということにこだわりを持つようになったのではないです。
もっともっと前から、彼はその信念をもっていました。
「工藤新一NYの事件」も有名なお話ですね。(余談ですが、私はこの事件を見て工藤新一が好きになったっぽいです。)
彼はこの事件の最後に、通り魔であり蘭ちゃんを危険にさらそうとした人を救います。
……この出来事が起こる前、蘭ちゃんは、後にこの話の事件の犯人になる人が危険にさらされたとき、その人を救いました。で、そのあとその人物は犯行を行い、蘭ちゃんの心を突き刺すような言葉を浴びせます。
わたしがこの人を助けたから、事件は起こってしまったのではないか、と悩んでしまった蘭ちゃんの心を見透かしていたかのように、後に新一君は通り魔に向けて言うのです。
「人が人を助ける理由に、論理的な理由は存在しねーだろ?」
まるで、(オメーの行動は間違っちゃいねーんだぜ)とでも言いたいように。
この工藤新一の言葉や、通り魔を助けたという行動からして、この時から彼はさっき書いたような信念がすでにあったように思います。
ちなみに、このNYの事件は、彼が初めて人前で探偵だと名乗った事件(空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件)の続きみたいな感じなのでまだ探偵としてひよっこなのです。
なのですが、もうこの時すでに、犯罪を犯した人間だとしても絶対死なせない、という信念があったんだなあと思います。
そこのところ、もうすこし原作でも掘り下げて欲しいなあ、なんて思わなくもないですが、この考え方は、ミステリー作品を描く上での、青山先生の信念だったりするのかなあ……
ってなわけで、探偵をなめてたなんて言われをする男じゃねえ!っていうだけで何文字使っているんだという感じですが、要は「工藤新一は、身体を小さくされるずっと前から、ちゃんと真面目に事件に向き合ってはいたよ。」って言いたかっただけです。
それはそれとして、彼は「シャーロック・ホームズ」を敬愛しています。
これに関してはもうずっと前、蘭ちゃんと出会う前ですね。
工藤新一をより知るには、ホームズシリーズは必修科目だと思いますが、私はまあ過去になんとなく読んだ程度で…(クソ雑魚)ホームズに関しての知識はぶっちゃけ激しょぼなのですが(笑)
私の感覚だと、ホームズはそれこそ正義のヒーローではありません。
さっき工藤新一の印象で書いたように、「知的好奇心を満たすために探偵をしている。」といった人物だなと思いました。ぶっちゃけ新一君はともかく、ホームズはなかなかに曲者というか、やばいやつというか…(笑)
まあホームズの人物像に関してはとりあえずいいとして。
工藤新一はホームズにめっちゃくちゃ憧れているのです。それこそ保育園に通っているような幼いころから。
彼は「なりたいんだ。平成のシャーロック・ホームズにな!」と語っています。
私このシーンがめっっっっっちゃ好きなんですが、エピワンで美しく描かれていて本当に本当によかったです……。(泣きながら)
彼の探偵への無類の憧れは、私が大好きな工藤新一のひとつです。
困っている人のため、というより、自分がやりたいから探偵をしています。だから彼は関係ない事件に首を突っ込むという危なっかしいこともしてしまいます。
蘭ちゃんに推理オタクだといわれるのもうなずけますね。
蘭ちゃんのことに関してはこの後またたっぷり書きますが(笑)彼女への恋心とは別に、彼は憧れを追い続けています。
シャーロック・ホームズという名探偵が大好きで、探偵をしている工藤新一が、私は大好きなのです。
やっぱ夢を追ってる少年というのは、少年漫画の醍醐味ですね。夢を追って前を向く人はいつだって素敵です。
蘭ちゃんにひたすら恋してる新一君
で、ですよ。
さっきは探偵としての工藤新一について思いが爆発してしまいました(笑)
これからは、毛利蘭に一途に恋する高校生の新一君に関しての話をさせてくださいお願いします(笑)
工藤新一の話をずっとしていましたが、彼には昔からずっとずーーーっと好きな女の子がいます。皆さんご存知、毛利蘭ちゃんです。
彼女とは保育園で出会うのですが、幼いころの新一君は、彼女の笑顔にひとめぼれしちゃいました♡
それからというもの、ずーーーーーーっと蘭ちゃんだけに想いを馳せていたのです。一途です。最高です。
これだけずっと好きだったのに、好きな子の前では素直になれず、あと蘭ちゃんが恋心を自覚したのが高校生になってからというのもあり、この2人は幼なじみという関係からぜんっぜん進展してませんでした。
誰がどう見ても相思相愛なのに、この2人ときたら……(笑)
エピワン冒頭なんて、新一君の家にあがって何かおなかに入れるものを作って洗い物までして???新一君は新聞を読む????恋人というより夫婦やで?????は???????
新一君がアツくホームズを語るのに蘭ちゃんは呆れながらも、彼の輝く表情にドキッとする描写とかもう最高じゃありません?
本命一本に絞れと蘭ちゃんに言われて、蘭ちゃんに目を向ける新一君とかなに???
なんでつきあってないの??????????
トロピカルランドに行ったら、新蘭幸せボルテージがMAXを超えます(笑)
映画「瞳の中の暗殺者」の冒頭で描かれたシーンのリメイクってだけでテンションぶちあがるのに
「オメーこういうの好きだろ?」に対しての
「うん♡」
でなんかもう脳の一部が破裂したかと思いました(逝)
蘭ちゃんが喜びそうなあれこれそれをしっかり調べてたんだね…いいぞ工藤新一…
つまらんことで喧嘩して仲直りして観覧車乗ってお互いがお互いにドキドキしてるって…
青春じゃん!!!!!(クラッカーを打ち鳴らしながら)
高校生じゃん……
そんな様子を「運命のルーレット廻して」にのせておおくりされて……もう本当……(嬉)
人の出会いは摩訶不思議 それでも事件は謎めいて あなたと一緒でホントによかった
大好きです…………(真っ白に燃えつきながら)
小さくなった名探偵 ~「名探偵コナン」へ~
工藤新一だけでどれだけ文字数とるんやって話ですね(笑)
ここからは身体をちいさくされたとこからの話です。
この辺の彼は、なんというか本当に不憫で…
頭ぶん殴られてただでさえ手負いなのに、雨が降る中ボロボロになって帰ってきて…
さっきさんざん「工藤新一をなめるな」と言ってきといてなんですが、これも彼の甘さが引き起こした出来事だと思います。
身体が小さくなったことで、1人ではなにもできなくなってしまいます。それこそ、自分の家に入ることすらままならなくて。
阿笠博士に彼が工藤新一だと気づいてもらうのに、彼の推理を披露して気づいてもらうのも、工藤新一ならではって感じでいいですね。うんうん。彼はそういう男だよね。(にっこり)
ただ、博士のお尻のほくろに毛が一本出てるってのはどこで知るんだ(笑)
工藤邸の書斎で、コナンドイルと江戸川乱歩の本を背に、「江戸川コナン」と名乗るシーン。コナン君の記念すべき誕生シーンです。
印象的だったのは、結構しっかり描かれるのかなと思ったら、勢いで言っちゃった!みたいな感じでセリフが流れていったことです。高山みなみさんの演技がまさしくそんな感じで、意外だなと思ったと同時に、リアルだなとも思いました(笑)そうだよね、彼からしたら焦って思わず出た名前だもんね。勢いだよね(笑)
そっからなんやかんやあって蘭ちゃんちに居候することになっちゃいまして…うーんラブコメしてんなあ、いいなあ(にやにや)
コナン君(新一君)からしてみれば、普段のノリで言っただけかもしれませんが、蘭ちゃんはコナン君の前だからか、めちゃくちゃ素直に気持ちを伝えてくれます。
「ちっちゃい頃から意地悪で、いつも自信たっぷりで、推理オタクだけど…いざという時は頼りになって…勇気があって…カッコよくって…わたし、新一がだ~~い好き!!」
アッ…(爆)
なんか、工藤新一、よかったなあ…(しみじみ)って感じですね…。
それから探偵事務所にいっておっちゃんが転がり落ちてきてタクシーにのりこんで(笑)
バチクソにかっこいいエンディングへの入りですね~~!!!
過去の事件を描きなおしてくださっています!!すごい!!!こんなの大興奮するやろ!!!!!!
今この時代に、あたらめて月光の事件のラストシーンがリメイクされるなんて誰が思いました????神では????
服部平次、宮野明美、そして、怪盗キッド…江戸川コナンになったことで動き出した歯車が、新たな物語を生み出すさまがありありと描かれています。スタッフ様、ガチじゃん…(n回目)
豪華すぎましたねホント…。
最後の最後、 sherry のサインがかっこよすぎて……(ため息)
ってなわけで感想終わりですー!!!!!いやー!!!!長すぎちゃった☆
エピソードONEは、まさしく「工藤新一が江戸川コナンになるまで」のお話でしたね!
最近はここまで主人公にフォーカスが当たることがなく、工藤新一が好きな私はさみしい思いをしていましたが、こんな爆弾が落とされることになるとは。初見の時の衝撃は忘れることができません。
今見ても素晴らしい作品ですし、今後もずっとずっと大好きであろう作品です。
私が愛した主人公を、改めて描きだしてくれてありがとうございました。
彼が本来の姿を取り戻すまで、組織をぶっつぶずまで、私は見届けられたらいいなと強く願います。
頑張って生きます。
あ、それと…
長々とほんっとうにすいませんでした(土下座)
読んでくださった方、それはそれはもう本当にありがとうございました!
からすまみいこ